インタビュー記事が載りました

母校の同窓会誌にインタビュー記事が載りました。こうして同窓の方々に紹介して頂けて嬉しいです。ありがとうございます! “ピリオド楽器に魅せられて“ ピリオド楽器をご存じでしょうか。ピリオド楽器とは「楽曲が作曲された その当時、使われていた楽器」のことです。本校卒業生の荒木紅さんは、現在、ドイツ・ベルリンを中心にピリオド楽器のチェンバロ、フォルテピ アノ奏者として活躍中です。そんな荒木さんに、ピリオド楽器の魅力と高校時代から音楽家としての現在についてお聞きしました。 荒木 紅さん ( 35回 I ) チェンバロ、フォルテピアノ奏者 ―ピリオド楽器という単語を初めて聞きました。 日本ではあまり一般的ではないかもしれません。例えば、モーツアルトのピアノ曲は現代のピアノ(モダン ピアノ)で多く演奏されていますが、その時代のピアノは今のものとは違い、もっとサイズが小さくてデ リケートなものでした。そ れがフォルテピアノです。その曲が演奏された時代の楽器で演奏することで、その時代のリアルを感じることができるという魅力があります。  ―井草高校時代も音楽活動していたのですか。  高校時代は音楽関係の部活動ではなく、元々走ることが大好きで、陸上部で短距離を走っていました。加え て、井草祭の常任委員会にも参加していました。音楽の方は4歳からピアノを始めました。小学生の頃からバッハなどのバロック音楽に惹かれ、漠然と「チェン バロを弾いてみたい」と思っていたのですが、子供が習える場もない状況でした。高校時代に運良くチェン バロの先生に巡り合うことができました。高校時代と いえば、陸上部、常任委員会、チェンバロの練習・レッ スンと超多忙な毎日を過ごしました。 ―ヨーロッパで音楽活動されるようになったいきさつを教えてください。  井草高校を卒業し、桐朋学園大学に進学しました。その後、オランダとベルギーの音楽院に留学し、ピリオド楽器のチェンバロ、フォルテピアノ、オルガンを学びました。音楽院卒業後、ベルリン芸術大学で講師の職を得ることができ、ドイツに移りました。2006年にピリオド楽器のピアノトリオ「マルゴー」を結成し、その活動も開始しました。いろいろな楽団との活動も含めて、一番、忙しかった時期は年間100回くらいヨー ロッパ、ロシア、イスラエルなど各地で演奏会を行いました。ベルリンは音楽が盛んな街、素晴らしい音楽仲間と聴衆に恵まれていると感じています。 ―荒木さんが感じているピリオド楽器の魅力はなんですか。 たくさんありますが、私はピリオド楽器は良くも悪くも人間に近い気がしているんです。まず楽器がオーダーメイドなので一台一台が見た目も音色も非常に個性的であるというと。そしてデリケートなゆえに奏者によって出てくる音色を正直に映し出すこと。また、今 の生活はなんでもすぐにできる便利な時代ですが、ピリオド楽器はそれとは正反対な存在ですね。例えば、 チェンバロやフォルテピアノは演奏の都度、手間のかかる調律が必要です。楽器には動物の皮革なども使われているので、気温、湿度などに影響を受け易くメカニック的にもとても繊細な楽器です。今の楽器と比べたら、一見面倒で短所ばかり目につくかもしれませんが人間と同じで、短所は見方を変えると長所でもあるものです。 室内楽などでは、他の楽器と音色が混じり易くとても合いやすいと感じています。さらに、例えばショパンが思い描いていた音でイメージすることで、聴いている人により伝わりやすいのではないかと思います。  ローマ教皇御前演奏(写真中央が荒木さん、2011年) ―日本での演奏会の企画などあるのですか。  まだ、子供に手がかかるので、ドイツでも月に5~6 回の演奏会がやっとなのですが、年に1度くらいは日本での演奏会をやりたいと思っています(2020年は未定)。ヨーロッパではピリオド楽器の演奏会が多くあり、 皆、リラックスして聴いてくれます。ピリオド楽器の演奏はジャズのように即興やアドリブを入れることも 多く、「今」を感じる音楽です。日本の皆様にも、まずは気楽に楽しむ感じで聴いていただければ嬉しいです。 (インタビュー 2020年3月) ♪荒木紅さんの詳しい情報は以下ホームページでご覧 になれます。 井草会報第53号より転載 ・

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Rezension zur Elsner 4CDs “Concerto” Juli/Aug. 2020

……Die drei Lemberg Klaviersonaten zeigen in ihren fließenden Übergängen von heiteren und melancholischen Passagen den unbedingten Kontrastwillen Elsners.Wieder gelingt es ihm geschickt, polnische Elemente in die Sonatensätze einzuflechten – ein andauernder Sieg der Synkope über das Gleichmaß. Beni Araki weiß diesen Wechseln der Tonlagen durch ihre nuancierte Spielweise, durch abrupte…

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