チェンバロ、フォルテピアノ奏者。ピリオド楽器によるバ ロックから初期ロマン派までの演奏法、演奏解釈を専門 とする。ベルリンを本拠地としてヨーロッパ各地での演 奏活動と世界各地から集まる若い音楽家の指導に従事。 ベルリン芸術大学講師。
東京に生まれる。4歳から母親の手ほどきでピアノを始め桐朋学園大学付属子供のための音楽教室で村田槙子氏に師事。17歳でチェンバロに転向し桐朋学園大学でチェンバロを鍋島元子氏に 室内楽を有田正弘、有田千代子、本間正史の各氏に師事する。卒業後渡欧し、オランダ アムス テルダム市立スヴェーリンク音楽院にてチェンバロをアネケ アウテンボッシュ、ベルギー王立音 楽院にてチェンバロとフォルテピアノをジョス ファン インマゼール、オルガンをスタニスラス ドリーマーケルの各氏に師事する。マスタークラスにてチェンバロをグスタフ レオンハルト、オ ルガンをルイジ タリアヴィーニ各氏の指導を受ける。1995年ブルージュ国際古楽コンクール 入選。
在学中より、ヨーロッパ各地の博物館に招待されオリジナル楽器での演奏会を活発に行う。主に ドイツ交響楽団、ベルリン古楽アカデミー、ドレスデンバロックオーケストラ、ポツダム室内アカ デミー、など通奏低音奏者として、またベルリンフィルのコンサートマスターや首席奏者、セル ジョ アッツォリーニ氏(ファゴット)などのソリストと定期的に室内楽パートナーとして活動、 ソリストとしては、ボルツァーノ弦楽アカデミー(イタリア)ー、オーケストラ アニマ エテル ナ(ベルギー)やコンチェルト ブランデンブルグ、プロイセン 室内オーケストラ)(ドイツ) などと共演、録音している。 2006年古楽器によるピアノトリオ「トリオ マルゴー」を結成、ヨーロッパ各地で活発に演奏 活動を行う。また2006年より定期的に東ヨーロッパ文化フォーラムとのコラボレーションで ヨーロッパ各地で演奏活動を行う。2011年、ローマ法皇ベネディクト16世御前演奏。
主なCD録音に、
「ETA ホフマンの室内楽集」( ピリオド楽器による世界初録音 ヘンスラープロフィール) 「プロイセン王女ルイーゼのための音楽」 (世界初録音スタジオベルリン) 「プロイセン王子 ルイ フェルディナンドの音楽(ピリオド楽器による世界初録音 スタジオベルリン) 「F.X.ゲーベル曲集」 (世界初録音 ヘンスラー) 「ショパンとエルスナーのピアノ三重奏」(エルスナーは世界初録音、2017年度ド イツレコード批評家賞ノミネート ヘンスラー) 「Bachissimo リュートチェンバロによるバッハ」(プリムトン)「プロイセン王子 ルイ フェルディナンド ピアノ三重奏と四重奏」(arcantus)そのほか多数。